トンネル

近所のちいさな山のむこうにある、ホームセンターに行きたくて、
ぐるっと山をよけるよりも近道だから、山の方へ自転車でむかった。
ゆるやかな坂をのぼりきったところで、おもいだしたのだけれど、
この道は、トンネルを通らなくてはいけなかった。。
前回、はじめてこのトンネルを通ったとき、なぜかすごくイヤなかんじがして、
もう通りたくないなとおもっていたのに。
トンネルにはいると、アスファルトと擦れる車のタイヤの音が、"シャー"から"ゴー"と大きくなって、
空気がとつぜんひんやりする。
天井のしみがきもちわるくて、出口は近いのに、速い車がどんどん追いこしていくから、
心細くなったのでした。
出口にたどりつくまでに塞がれたらどうしよう、とか。
それでもちゃんと出口に着き、買い物帰りには、やっぱり近道のこの道を選ぶ。
トンネルのなかは、音が前からなのか後ろからなのかが分からなくなる。
いそぎはじめると、なぜか後ろが気になって細い歩道ではあぶないので、
鼻歌でごまかしながら、ゆっくりすすむ。
何度も通ったら慣れてくるのかね。
